ホテル櫂会では、次世代のために様々な環境負荷軽減活動を行いながら、脱炭素社会・資源循環社会の実現に本気で取り組んでまいります。
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
【ハード面】
窓に複層ガラス、外壁に厚みのあるプレキャストコンクリートを採用し断熱を強化。冷房や暖房の使用効率が高い建物となっています。
【ソフト面】
ホテル内を巡回し、バックヤード系統の不使用室の消灯や空調停止を行い省エネの推進をしております。また、外部の省エネコンサルを活用した省エネ推進も始めております。
ハード面、ソフト面から省エネ対応を行うことで、ホテル櫂会は全国ホテル・宿泊施設の平均エネルギー消費原単位(*1)と比較した場合、2022年度換算では約33%(*2)削減しています。
*1 電気、都市ガス等の年間エネルギー使用量を延床面積で割った値
*2 省エネルギーセンター平均値(ホテル・宿泊施設等)より参照
バックヤードには、時間帯によって照明の色が変わる「サーカディアン照明」を採用。人工照明でも太陽光のような光の変化を再現することで、作業に必要な明るさを保ちつつ、多くの病気を引き起こす原因になる体内時計の乱れを補正しています。また、従来のLED照明より、さらに30%の電気料削減も実現しています。
※画像はイメージです
マイクロガスコージェネレーションシステムとは、クリーンな都市ガスを使って、電気を発電し同時に発電時に発生する排熱を有効利用できるため、高いエネルギー効率が実現できるシステムです。
ホテル櫂会では廃熱を温水として取り出し給湯に利用しています。この廃熱の有効利用によって、一次エネルギーの70%~85%を利用でき、さらにCO₂ の排出量も従来の2/3に削減することで環境保全にも貢献しています。
レストランの取り組み
食品ロス対策はホテル業界のみならず、日本において重要なテーマのひとつであるという認識のもと、お客様への料理提案、食材仕入れの管理の徹底、調理時に食材を無駄なく使用する工夫等、各部門で取り組みを進めています。また、レストランで残った料理も廃棄せず、従業員が買い取るなどの仕組みを設け、食品ロスを極限まで減らしています
各レストランでは使い捨てプラスチック製ストローを廃止。順次紙ストローや木製のマドラーなど環境配慮型に変更。使い捨てプラスチックの削減に努めています。
日本では生ごみの大半が焼却処理されています。水分を多く含んだ生ごみを燃やすには、油やプラスチックごみを混ぜて燃やしています。その焼却処理による有害物質の発生など環境への悪影響もさることながら、収集・運搬・焼却によるエネルギーコストが一番の問題となります。ホテル櫂会は、ホテル内にバイオ型食品廃棄物処理機を設置し、微生物の働きで生ごみを有機的に処理をおこなうことで、分解処理後は下水道に直接排水できるだけでなく、環境負荷をゼロに近づけています。
客室内の取り組み
ホテル櫂会では環境に配慮しCO2削減の一環として、連泊されるお客様については希望される場合のみ清掃に入らせていただいております。
これによりシーツやタオルの洗いに要する電気やガスのエネルギー、アメニティ使用料の削減、清掃中の空調やバキューム使用のための電気代などを削減しています。
ホテル櫂会では客室へのアメニティを最小限にし、ロビーに設置した「アメニティポート」から必要な物を必要な分だけお持ちいただくことで、使い捨てプラステチックやごみの削減にご協力いただいています。さらに、アメニティ類をコーンスターチ、小麦、木材、リサイクル金属など、持続可能な素材のものにリニューアルしています。
ホテルの客室ではシャンプーやコンディショナーなどの個別包装を廃止し、代わりに客室備え付けの大容量ボトルを設置することで、プラスチックの使用削減に取り組んでいます。尚、備え付けの大容量ボトルには、異物混入防止のためロック機能を付けています。
客室・レストランなどで使用しているコースター、ペーパータオルなどは順次再生紙へ交換。割りばしの袋、清掃担当者カード、コピー用紙は、きちんと管理された森林で伐採された木材であることを証明された認証商品の採用を進めています。また、ホテルのメインダイニングEnsembleとカフェ&バーAll oarでは、生産者の労働環境と 生活水準の向上、自然環境の保護をサポートする、持続可能な生産と取引のしくみとして認証されたコーヒー豆や粉を使用しています。
私たちホテル櫂会は、近隣企業様に呼び掛けて月に2回、潮見地区の清掃活動を行っています。ホテルが建つ江東区潮見は、周りを運河に囲まれた地区。この地で雨や風が吹くと、捨てられているゴミが運河に流れ込み、海洋に流出して行きます。いったん海へ流出したゴミは、ほぼ回収が不可能です。昨今、マイクロプラスチックが世界的な問題となっています。「プラスチックゴミが運河へ流れ出ることを防ぎたい。」私たちは清掃活動で、ひとつひとつ細かいゴミを、気持ちを込めて拾っています。また、この活動がもととなり、地域活性化イベントとして「潮見つながるマルシェ」を毎年秋に開催しています。
ホテルでは客室やバックヤードから排出されるゴミの分別に努め、ゴミから資源転換する効果を促進しています。また、紙で運用されていた文書・資料のペーパレス化にも取り組んでいます。
ホテル櫂会では、2023年4月に福島県東白川郡3町1村(棚倉町、塙町、矢祭町、鮫川村)と地域創生や観光振興及び文化振興に関する包括連携協定を締結。官民連携プロジェクトとして相互の持続的発展をめざし、活動に取り組んでいます。
2019年6月より、学校法人多摩美術大学と産学共同研究プロジェクトを始動。2020年2月のホテル櫂会開業にあたり当館のコンセプトである「想いを紡ぐホテル」をテーマにEVホール、廊下、客室など各所に展示する作品の制作を行っていただきました。その後は毎年テーマを決め、授業化により制作した作品の展示入れ替えを行うと共に、ホテル内への新たな作品展示を進めています。テキスタイルが空間と人々の心にどのように寄り添うかを実践的に学ぶことを目的とし共同研究を行なっています。
2021年度より、学校法人 東京滋慶学園 東京バイオテクノロジー専門学校とホテル内で使用するアメニティ開発をテーマにプロジェクトを開始。実際にホテル内を見学し、その分析結果を踏まえた企画を直接提案いただく事で、学生の主体性と企業利益に貢献する力の醸成、そして卒業研究発表会に向けた責任感、協調性、リーダーシップの醸成を目的としています。
「47都道府県の擬人化」をテーマにした作品の共同制作。2F客室フロアに展示しています。
「音楽アーティスト」を目指す学生のために、発表の場を提供させていただいております。
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